家族葬はるか葬儀メモリー「私の幸せ」

2019年6月10日

葬儀プラン:一日葬
葬儀実施日:令和元年5月19日
葬儀場所:はるか会館
会葬者人数:5名



「7年間こっちで頑張ってくれた。
 孫の成長も見守ってくれてありがとう」

――娘様から、お父様へおくる言葉――

ふるさとは福岡県八女市。
お茶とミカンを栽培する農家で生まれ育ったお父さん。
定年まで農林水産省で働き、家族を懸命に守り続けてきました。
やがて、働く日々を終え、第三の人生が始まります。
そんな夫婦二人で過ごす毎日が一変したのは10年前の事でした。
”奥様との永遠の別れ”
一人になった父を心配した娘様が、思いやりを投げかけます。
”親戚も居る慣れ親しんだふるさとで過ごすか”
”東広島で私たちと一緒に暮らすか”と。

お父さんが出した答えは、後者。
娘様一家が暮らす東広島に越してきたのは7年前のことでした。
当時小学校1年生だったお孫さん。
トランプをしたり、将棋をしたり、とやさしい時間を共に過ごします。

今まではたまにしか会えなかったお孫さん。
それが、手を伸ばせばいつでも顔に触れることの距離に…。
暮らしの中に小さな幸せを感じながら、
けれど、
娘夫婦に迷惑が掛からないように、自分で出来ることは自分でする。
そんな思いやり溢れるあなたらしい毎日を送ってい
たのでした。


「もうすぐ90歳。90まで頑張ろう」
娘様とこんな話をしていましたね。
そんな折の突然の入院。
あなたはあっという間に、空へと続く階段をのぼってゆきました。

 

 

別れの日――。

甘いものとお酒が大好きだったお父さん。
お孫さんがアンドーナツを用意してきていました。
晩年、病気になってからは一日おちょこ一杯に控えていたお酒。
思う存分楽しめるようにお酒も準備をしました。

「これからは好きなだけ食べて、好きなだけ飲んで過ごしてくださいね」


突然のお別れに戸惑いを隠せなかったご家族様。
少しでも心穏やかにあたたかい時間を過ごせるようにお手伝いをさせていただきました。

 

 

――たったひとつの命だから――
やさしくあたたかく大切な人の為に生きていきたい。

そんなことを想わせてくれたご縁でした。

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