家族葬はるか葬儀メモリー「今を生きる」

2018年10月23日

葬儀プラン:家族葬
会葬者数:16人
葬儀実施日:10月19日

~ナレーション~

鮮やかなお花に囲まれて祭壇からこちらに微笑みを投げかけるアナタ。

いつも側に居た愛犬も一緒です。

全てから解き放たれ安らかに眠るアナタ。今その心は穏やかですか。

どこかへ行けば拾ってきたという野良猫たち。動物を愛した人でした。

多くの心を猫たちに届けてきたアナタ。

餌をあげたり、シーツを換えたり、猫同士の相性を考えて部屋を分けたりと、猫たちを想う気持ちはいつまでも変わることはありませんでした。

愛犬にも惜しみない愛情を注いでいましたね。

あの真っ直ぐな瞳を――

あのやさしいぬくもりを――

もう一度、その手で抱きしめたかったことでしょう。

「化粧をしている姿が好きでした」

こう教えて下さったのは、ご次女様。

小学生の頃、早く化粧がしたくて、早く母と同じようにオシャレを楽しみたくて、故人様に化粧品を買ってほしいと頼んだといいます。

「まだ早い」

その言葉に早く大人になりたいと願った日々――。

中学生になると、故人様は化粧品を買うため、薬局に連れて行ってくれました。その時の嬉しかったこと。

また、漫画好きという母と同じ趣味を持つご次女様。

よく一緒に古本屋へ行き、漫画を買ってくれたといいます。

好きな漫画が全巻集まらなくて、スネたあの時――。

後日、学校から帰ると集められなかった本が揃っていました。

オシャレが大好きだった母。

よく一緒にショッピングに出掛けましたね。

あまり洋服に興味のないご長女様の為に、ご次女様と二人、服を求め出掛けたことも幾度か…

洋服に靴。アナタの想いが込められたおくりものは大切な宝物となりました。

思い出すのは、やさしくあたたかい想い出ばかりです。

今、アナタが見つめる先――。

そこにはふるさとの景色もあるのでしょうか。九州・佐賀県。父と母が暮らしている町。

ついこの間お父様とお母様とお会いしましたね。

その時、

アナタと手を繋いだというお父様。

手を繋がなかったお母さま――。

後悔という言葉がお母様の心に残りました。

”また今度”

それは明日が来るという奇跡を当たり前とし、今を生きることを手放していることと同じなのかもしれません。

旅立ちの時を迎えました。

二人の娘様の想い――。

「もっと一緒に居たかった」

ご次女様の想いです。

「お疲れさまでした。

愛犬と合わせてあげたかった」

ご長女様の想いです。

私たちが生きる今日。それはあなたが生きたかった明日です。

アナタとの幸せな想い出を胸に私たちは今を生きています。

ガーネットのパワースト―ン


亡くなる前に地元・佐賀のお母様の手を握ることができず、
後悔されていた故人さま。
葬儀開式前に故人様の手に誕生石であるガーネットを握って
いただき、閉式後にご家族様それぞれにその石をお渡しし、
お母様に届けていただきました。

一輪の赤いバラ


告別式の数日前は故人様ご夫妻の結婚25周年でした。
故人様はうっかり忘れられていたそうですが、奥様はしっか
り覚えていらしたそうです。
そこで、スタッフで棺の中に赤いバラを忍ばせ、故人様から
喪主様であるご主人様へのプレゼントを送っていただきまし
た。

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