東広島医療センター入口前家族葬ホール
お知らせ
News葬儀プラン:家族葬プラン
葬儀実施日:12月8日
会葬者数:32人
しんしんと寒い朝
ともすれば沈みがちなこの日
遠い記憶に思いを馳せると
こんな寒い日でも
母の笑顔が気持ちの中にほんのりとした
明るさと温かさを与えてくれた
何かを決断するとき
何かを乗り越えるとき
その強い心は
見守る人がいるかいないかで
大きく違うもの
こうした環境を作ってくれた
おそらく本人も
意識の中にはないさりげないやさしさが
明日へ歩みだす力を授けてくれたのでしょう
今日は吉和の朝も寒いのでしょうか
セピアの思い出は
エンジン音が大きなバス
そこに車掌として乗り込み
仕事をこなす
曲がりくねった道
坂道
雪道も
車掌がいないと
バスを走らせることができません
いろんな人がバスを利用し
時にうれしく心弾み
時に寂しさ辛さを感じ
車窓を眺めていたかもしれません
家族を作り家事と子育てをこなしながらも
いつも笑顔だった姿が想像できます
調理の仕事でも あなたがまわりを明るくし
やさしさと笑顔で勤めていた日々
例え寒い日であっても
あなたの心は沈むことなく
いつもの口笛や鼻歌が
まわりに安心を与えてくれました
ご主人が旅立った後も義理の母と寄り添い
苦労や試練も多かったはず
だけど口笛が響く日常を
送ることができたのはなぜでしょう
施設に入り
ゆっくり歳を重ねていき
体が思うように動かなくなっても
記憶が薄れていくようになっても
スタッフの方々に
慕われ愛されたのはどうしてなのでしょう
明るさ、やさしさ、笑顔が
何よりも勝るということを
教えてくださった故人様
お子様たちがそれを受け継ぎ
今 まわりを温かさで包んでいます
母に贈る言葉は「ありがとう」
大きな感謝はこれからもずっと続きます
吉和にかえりたい
その想いはずっと伝わっていました
良い人たちに囲まれながらも
あなたの心のふるさとは あなたの落ち着く
夫婦で共に過ごした「彼の地」
これからは バスに揺られながらのどかな道のりをご主人と共にたどって下さい
故人様とご家族様の思い出の地である吉和。
お棺の中へは広島バスセンターから吉和の時刻表。
そして、ご会葬されたすべての方の指紋と故人様の指紋で手作りの切符を切っていただき、直筆でお名前を頂戴しました。そちらを額におさめ、ご家族様にお渡ししました。