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家族葬はるか葬儀メモリー「おばあちゃんに金メダル」

葬儀プラン:一日葬
葬儀実施日:令和元年5月20日
葬儀場所:アーバンはるか会館
会葬者人数:4名



”凡そ20年”
長い長い時を、おばーちゃんは病院で過ごしていました。
一週間前に、息子様一家が暮らす街の施設への入所が決まったばかり。
遠く離れた街の病院ではなく、いつでも会いに行くことが出来る距離へ。
その施設には、息子様の奥様の親御様も入所されているとのこと。
共に生活が出来る事を親御様も楽しみにしておられました。



――おばあちゃんとの別れは、そんな矢先の出来事でした――。




お若い頃には、ご夫婦でクリーニング店を営んでいました。
まだまだ働き盛り。そんな時に家族は大黒柱を失います。
 ――ご主人様の旅立ち――
息子様が中学一年生の時の事でした。

夫を失ったあなたの悲しみは癒えることなく、それどころか増してゆくばかり。
やがて、心も身体もバランスを崩してしまいました。
あなたの心の時計は、悲しみを知ったあの日から止まったままだったのかもしれません。

手紙家くまさんによる色紙のおくりもの。
まるで家族が手を結んでいるかのように、お名前とお名前の一筆が繋がっています。



息子様もまた自分の人生を懸命に歩んでいました。
家族ができ、子宝にも恵まれました。
2人のお孫さんのおばあちゃんとなったあなた。
お孫さんがお見舞いに訪れると、嬉しそうに笑顔をのぞかせてくれました。




季節は――
新緑輝く5月。
各地の小学校で春の運動会が行われ、賑やかな声が校庭に響いています。
小学5年生のお孫さんも運動会を目前にしていました。
一生懸命練習をし、運動会を心待ちにしていたのです。
そんなおりの訃報でした。

運動会の日が、 おばあちゃんとのお別れの日となりました 。
そのことが分かると――
大粒の涙をこぼしはじめたお孫さん。


お孫さんの想いを叶えてあげたい!!
おばあちゃんには、、
少し長いけれど運動会が終わるまで待っていてもらおう。


私たちはお式をもう一日後に行うことを提案しました。
その代わり…
”おばあちゃんに待ってもらう代わりに運動会でしっかり頑張ること”
お孫さんとこんな約束をしました。


運動会を終えた翌日、月曜日。おばあちゃんとの別れの日です。
晴れやかな表情で訪れたお孫さん。
運動会で力を出し切り、かけがえのない時間を過ごすことが出来たのでしょう。
「待っていてくれてありがとう」
頑張ったおばあちゃんに一等賞のプレゼント。
お孫さんからのメッセージが書かれた世界に一つだけの金メダルです。

「おばあちゃんありがとう。大好きだよ」
金メダルを掛けて旅逝くおばあちゃん。
久々に再会するご主人様にステキなおくりものを自慢するのかもしれませんね。





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