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家族葬はるか葬儀メモリー「丁寧に生きる」

火葬場にてお召し上がり頂いたお料理。

葬儀プラン:はるか葬
葬儀実施日:令和2年1月20日
葬儀場所:はるか会館
剃会葬者人数:22名



お正月はおせち料理、桃の節句にちらし寿司、端午の節句にちまき、お彼岸にはおはぎ…。
食卓に並ぶ手料理によって、季節を感じていたという二人のお子様。
料理上手なお母さんでした。

手書きで丁寧にまとめられたレシピは山のようにありました。
数あるお母さんの手料理の中でも、ご家族の思い出の味となっていたのは
”ののこめし”。

お母さんのお生まれは、鳥取県米子市。
ののこめしは故郷の郷土料理で、油揚げの中に生米、生野菜を詰め、だし汁でじっくりと焚き上げたもの。
特別な行事があった時などに作られるもので、お母さんはたびたびこの”ののこめし”を作り食卓にあげていました。
実は子供の頃はあまり好きではなかったというお子様たちですが、今では子供時代や母の愛を知る懐かしい味です。


画像中央、油揚げに包まれたものが”ののこめし”です。
地元では、油揚げの形は三角形とのこと。鳥取県の霊峰”大山”を表しており、
大山の頂きに掛けて、”いただき”とも呼ぶそうです。
火葬場にて、皆様にこちらをお召し上がり頂きました。



また、身だしなみにも気を遣い、オシャレだったというお母さん。
出掛けない日でもいつもきちんとお化粧をしていたといいます。
片方の手でけマニキュアを塗ってみたり、季節をごとのお洋服を部屋に飾ってみたり…。

さりげないオシャレが上手だった、と娘様。
同じ女性として見習うべき姿でした。


そんなお母さんは、看護師として働いていたといいます。
共働きのご夫婦。
二人のお子様は幼い頃、ご近所の方によく預けられていたそうです。
忙しく働きながらも手料理に心を尽くしてくれた母。
「育児休暇もない時代。尊敬します」
お子様は仰いました。



2年前にお父さんを見送り、それからは一人暮らし。
一人でも食事を作り、きちんと日々を営んでいました。
今年のお正月も例年通り、家族で初詣に出掛け、いつもと変わらないお正月を過ごしました。
「永平寺(※)に行きたいね」
そう言った母に
「ゴールデンウイークに行こうね」
と応えたご長男様。

それが最後の会話となりました。


突然の旅立ち――。
驚きと悲しみで心は行き場を失ってしましました。
きっとあなたも同じですね。



お父さんにはもう逢えたのでしょうか。
久しぶりの再会に胸を熱くしているのかもしれませんね。


節目を大切にしていたお母さん。
一日一日を丁寧に生きてきたお母さん。
あなたは毎日に愛を込め、自分らしく歩んでいましたね。
きっと、365日穏やかな心に包まれ、豊かな人生をおくることが出来たことでしょう。



春夏秋冬、季節の風を感じながら、これからはあなたの想い出とともに歩いていきます。

 

たくさんの幸せをありがとう

 





※永平寺・・・福井県にある曹洞宗の大本山


ご自宅にあったお母さんの数珠は切れてしまっていたとのこと。
ブレスレットとチャームにして、
二人のお子様にお渡しさせて頂きました。

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