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家族葬はるか葬儀メモリー「私の幸せ」

葬儀プラン:お花いっぱい15
葬儀実施日:令和2年7月23日
葬儀場所:はるか会館
会葬者人数:19名



その日は、突然訪れました。
サヨナラを言うことも出来ず、旅立ってしまったあなた。

信じたくない、受け入れられない…

そんな思いを誰もが抱えながら過ごした時間でした。






「幸せだ」
ニコニコとしながら、あなたはよくこう言っていましたね。

3人兄弟の長男として、この世に生を受けたあなた。
早くにご両親を失くし、若い時から家を継ぐ者として
大きな重圧と責任を背負いながら歩んできた歳月でした。

生まれ育った家を大切な財産とし、未来へ繋いでいきたい--
田や畑などの土地も守っていきたい--
そのためにやるべきことは数え切れないほどありましたが、
仕事をしながらそれらに取り組むことは容易ではなく、もどかしい日々を送っていたのでした。

やがて、そのもどかしさから解放される時が訪れます。
”定年退職”
それからのあなたは思う存分、田んぼや畑に向かい、土と触れ合いました。
道具や機械を扱う毎日。服はいつも泥だらけです。
作業着があなたのトレードマークとなっていましたね。
思い描いていた構想も一つ一つ形にしてゆく日々。

そんな毎日に紡がれた言葉でした。

「幸せだ」





心根の優しい人でした。
相手を思い、考えて考えて行動する人。
こうだ!と思うと譲らない真っ直ぐさもあったため、時に誤解を招くこともありましたが、その根底には必ず思いやりがあったのでした。

いつも5人の子供たちのことを想っていたといいます。
独立し、離れて暮らす子供たちを心配して
「あれは元気か」「大丈夫だろうか」
と毎日のように奥様に聞く日々。
「みんなに食べさせてやろう」
と大好きな人たちの喜ぶ顔を想像しながら、田や畑に向かっていたのでした。




あなたからたくさんの幸せをいただきましたよ。

「ありがとう。感謝の気持ちでいっぱいです。
 出来ることなら帰ってきてほしい」



まだまだ、あなたの隣に居たかったです。










私たちが生きる”今日”
それは、あなたが生きたかった”明日”です


与えられた今を 限りある命を 精一杯生きる


それが、これからを生きる私たちの使命なのかもしれません







献花の前には、故人様の合唱祭の映像を映し、皆様でご覧いただきました。

また
「作業着のほころびを直して欲しい」
ご主人様からそう頼まれていた奥様。
新しいものを買えばいいと考え、手付かずのままになっていました。
叶えることの出来なかったそのお願いは、ご主人様からの最後のお願いとなってしまいました。
悔やんでいた奥様。
そこで、最後のお願いを叶えることをご提案。
手直しされた作業着には、皆様の想いを綴っていただきました。

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