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テーマ「感謝とおもかげを胸に納める」

2022年 9月
葬儀プラン:1日の家族葬
場 所  :遥会館
参列者人数:5名

 

病気が見つかり2年の歳月が経過した。
その時は、まさか母がという驚きだった。
しかし、母が入院退院を繰り返していくうちに
父と私との生活が情けなくなるね
母の有難さを改めて実感したわ・・・

霊安室にお迎えへ伺い、遥会館へ直接お戻りになられる道中
この会話から始まりました

故人様の偉大さを徐々に「ふりかえる」

事前相談で来館された時には
「他社へも回って来るわ」という長男様の言葉の裏側に
様々な思いが隠れていたんだと、その時知ることが出来きました

しっかりとご主人と息子様方が想いを表現できる時間にと考え
お話を沢山お聞きし、思い出をお話して頂きました。


すべての言葉の中に愛が溢れていました。

ただ、お葬式をすれば良いと送り出せたら良いと思っていた、、、


しかし、故人様のためにお父様のために
お話をしていけば幾ほど2人のためにという思いが見えてくる

お葬儀の前日、ご納棺をさせて頂く際に
お召しになる服をご相談していると
故人様は裁縫を趣味で行っていて、自分の着物で
畳の淵を作成したり、服を作ったりして
それをご近所様やご友人の方々に差上げていたそうです

何か作ったもので残ったものは無いのかと訪ねると
ご長男様は「もう、無いし、人に分けた」と言われていましたが
それでも、探してもらうようにお尋ねすると
翌日、羽織が出てきたとお預りをして。
最後にその服を着て頂くことができました

その納棺の時間は、ご主人様はずっと故人様の元を離れず
90歳になるご主人様は
自分で立ち上がり、故人様へ声を何度もかけておられました

 

今日まで「ありがとう」と心で語り続けた

 

「ありがとう」
ずっと面倒見てくれたね。
故人様は85歳、ご主人様は90歳


いつも、どんな時でも何歩も先を見据えて動いてくれていた
病気で自分が辛い時でも常に家族のこと
裏庭は、ゴーヤ、茄子など、畑に出来るものは全て
食べるものに困らない様にと愛情の畑

本当に細かいところまで気の付くところ
気配り上手な自慢の妻だったと
何度も、何度も手や顔に触れ
胸にそっと納めるように無言で見つめる父の背中

子ども様方はそんな父を離れて見つめていました。

そして、最後のお別れの時はお柩の蓋を閉める瞬間に
「ありがとう」と
家族全員が自然に声を掛けられていらっしゃいました。

 

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スタッフから一言

自宅まで後飾り段をお持ちさせていただき
アレンジメントフラワーをお届けに上がったその時お話をさせて頂きました。
担当者は10年前に仏壇屋で働いていた時
ご自宅の仏壇を納めさせていただいた時の事を
鮮明にお話を覚えていて
故人様が選ばれて決められたこと
仏壇を綺麗にされていることなど
話が絶えませんでした。
お葬式が全て終わりご自宅を出ようとした時に
呼び止められ、改めて感謝のお言葉を頂戴いたしました。

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