東広島医療センター入口前家族葬ホール
お知らせ
News不動産の相続というと、
「専門用語だらけで難しそう、、、」
「間違えたら大変なことになりそう、、、」
と身構えてしまいがちです。
でも、最初の一歩でやることは、
“プロの仕事” ではなく “ご家族しかできない作業” です。
それは、
「大切な方がどんな場所で生きてこられたか」を
紙とペンでそっと書き出してみること。
ここでは、
不動産の現状を整理するための 3つのポイント をお伝えします。
「勉強」ではなく、「確認」くらいの気持ちで読んでみてください。
どんな不動産があるかを書き出す
まずは、思いつくままに書き出すだけでOK です。
たとえば、こんなものが対象になります。
ご自宅の「土地」と「建物」
誰も住んでいない実家
アパート・マンション・駐車場などの収益物件
田畑・山林・原野 などの土地
固定資産税の納税通知書や、
昔の権利証・登記識別情報のお知らせがあれば、
それを見ながら書き足していきます。
ここで大切なのは、
「漏れなく完璧に書くぞ!」ではなく
「思い出した順でざっくり書いてみよう」
というスタンスです。
まずは1行でも書けたら、それで大成功です。
いまの名義が「誰の名前」になっているか
次に、
その不動産が、いま誰名義になっているのか をメモしていきます。
故人おひとりの名義か
夫婦や兄弟での共有名義か
一部だけ別の方の名義になっているか
登記簿謄本まで取らなくても、
納税通知書に書かれている名前
権利証に書かれている名前
を見て「なんとなくこうなっている」と分かれば十分です。
これは、あとで司法書士さんに相談するときに、
“一瞬で状況を理解してもらうためのメモ” になります。
ローンや賃貸などの“約束ごと”をチェックする
余裕があれば、次のようなことも一緒にメモしておきましょう。
住宅ローンや借入が残っているか
団体信用生命保険(ローンがなくなる保険)の有無
誰かに貸している不動産なら、賃貸借契約書があるか
ここでも、
「分かる範囲だけ」 でかまいません。
分からないところは、
のちほど金融機関や専門家に確認していけば大丈夫です。
🌟 ここまでできたら、もう「半歩」進めています
この3つのポイントを書き出すだけで、
「どんな不動産があって」
「誰の名義で」
「どんな約束(ローン・賃貸)がついているか」
が、ご家族の目線で見える化 されます。
ここまで来ると、
「この家は誰が住むのがいいかな?」
「この土地は売るかどうか、みんなで話してみようか」
と次の会話に進みやすくなります。
それが、
のちほど出てくる
住み続けるのか
売却するのか
貸すのか
整理していくのか
という ステップ2の“方向性を決める” 部分 につながっていきます。
不動産の紙を前にすると
「難しい話が始まりそうだ」と感じる方がたくさんおられます。
でも本当は
「この家で、どんな時間を過ごしてきたのか?」
「この土地が、誰の人生と繋がってきたのか?」
を一度振り返る、大切な時間でもあります。
一気に書ききる必要はありません。
今日は1つだけ、明日はもう1つ。
そのくらいのペースで十分です。
この「書き出しの時間」が
ご自身の心を整える時間にもなれば
こんなにうれしいことはありません。
遥株式会社
代表取締役 須賀 隆