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葬儀スタッフブログ「引きこもり問題」

こんにちは!テスト勉強を頑張るために、意識高く図書館にこもっている富田です。

 

いよいよ、夏真っ盛りですね!

 

やっと自転車で走り回って色々な場所に行けると思っていましたが…

 

暑すぎてまた外に出たくなくなりました^_^;

 

皆様、熱中症や脱水症状にお気をつけくださいね。

 

 

 

さて、

今週は、少し真面目な話をしましょう。

 

私が今、大学の授業で勉強している「発達心理学」から、

「引きこもり」の問題を考えます。

 

 

「引きこもり」

 

皆さんは、どんなイメージを持っていますか?

 

 

昔からよく言われてきたのは、

学校に行かない、子どもの引きこもりですね。

 

青年期の引きこもりには、実は様々なタイプがあります。

 

ここで注目したいのは、

「抑うつ」と「無気力」

からくる引きこもりです。

 

抑うつは、

自分に対する自信や生きる気力を失い、

疲労感が強く、ひとりになって何もする気が起こらない状態

のことです。

 

青年期(思春期)は、

・自分の容姿や体型の変化に大きな不満を持ち、自尊感情が低下すること

・環境面での変化が大きく、友達関係や進路選択などで出てきた、たくさんの課題に一度に直面すること

これらが原因で、抑うつ感が高まりやすいそうです。

 

確かに、中学生の頃はみんは心が不安定だったなぁと、今では思います。

 

ちょっとしたことで怒ったり、

ちょっとしたことで苦しくなったり。

 

 

また、無気力については、

とりわけ「アパシー」と呼ばれるものを取り上げます。

 

アパシーとは、

心理的には無気力だが、

表面的には適応にこだわり続ける

ということです。

 

よく意味が分かりませんよね^^;

 

わかりやすく説明します。

 

例えば、

学業や仕事といった場面で困難な状況に置かれた時、その場面を回避しようとします。

 

例えば、難しくてついていけないな〜とか、

自分にはこの仕事向いてないな〜とか、

そんな時に学校や会社に行かなくなります。

 

 

この行動を繰り返すことで

周囲からの信頼を失うと、

本人は人から肯定的に見られることに強いこだわりがあるため、

他者から批判される場面をますます避けます。

 

そうして、次第に引きこもるようになるのです。

 

 

ここでのポイントは、

アパシーになる人の心理的問題として、

 

自分の欲求を知り、将来の計画を立てて実践していこうとする意欲、

 

これをやりたいから、計画を立てて実現していこう!

という気持ちが乏しいことがあります。

 

だから、困難な状況を避けてしまう。

そこには、自分の欲求の薄さや、

意志の弱さが表れています。

 

意志を強くもてば、

やりたいことなら、

多少難しくても、果敢に挑もうとしますよね。

 

 

でも、1人ではそうした内面的な課題を乗り越えることは難しいです。

 

だから、アパシーによって引きこもりになった青年は、

なるべく、家族や周りの人との良好な関係を保つ、

かつ自分自身をしっかり理解して、

進みたい方向を明確にすること

これが、引きこもりへの対処法になると思います。

 

アイデンティティの確立ですね!

 

 

 

さて、

そんな引きこもりですが、

 

引きこもるのは、アイデンティティを模索中の、子どもだけではないようです。

 

 

最近、ニュースなどで取り上げられるようになったのが、

「中高年世代の引きこもり」です。

 

 

実は、中高年の方の引きこもりは、 

注目はされてきませんでしたが、

以前から潜在する問題でした。

 

今年2019年3月、

引きこもりの40〜65歳の人口は、

推計約61万3000人

 

なんと、鳥取県の人口を超えます。

 

引きこもりの理由で最も多かったのは、

「退職したこと」。

 

確かに、中高年層の方々が、新たに職に就くのは、難しい問題だと思います。

 

現代の問題としてよく取り上げられる

「働き方改革」

が必要になりそうです。

 

しかし、また、

中高年の方々が引きこもるのは、

働き方や雇用の体制が悪いという、体制的な問題だけではなく、

彼らの心的傾向にも表れているようです。

 

 

「ふだん悩み事を誰かに相談したいとは思わない」と答えた40代以上の方は、43%

 

再就職したいけど、

なかなか採用してもらえない。 

 

しかし、

そんな悩みも、誰にも相談できません。

 

相談したら、自分の印象に影響するから。

中高年になって引きこもりなんて言うと、

信頼感を失ってしまうという怖さがあるから。

 

 

これが原因だとすると、

青年期のアパシーと同じ理論になります。

 

困難な状況に対して回避し、

信頼を失うことの恐れから、さらに回避する

 

つまり、引きこもりの問題は、

青年期だけの問題としてではなく、

全世代の問題として考えるべきですし、

むしろ考えやすいなと感じました。

 

 

こうした社会問題を

一言で解決することは難しいですが、

 

どの年代の方でも、

他者との関わりは欠かせないことと思っています。

 

一人で抱え込んでも、なかなか解決できません。

 

子どもも大人も、

他者との関わりをつくったり、

自ら新たな共同体に所属したりして、

相談相手を作ることと共に、

 

中高年層の引きこもりについて、

だらしないやつだと思う偏見を無くすことも重要です。

 

 

私たちが、

引きこもりや、引きこもりの心理についてよく理解して、

引きこもりの人たちが復帰して

伸び伸びと生きていきやすい社会を作って行かなければならないな…

 

と、久しぶりに社会問題について真剣に考えたテスト期間でした。

 

皆様の幸せを願って。

 

 

今日も素敵な一日になりますように。

 

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