かなり前に知人と口論になったことを思い出しました。長いこと収まらず、それまであまり言い争いになることも無かったのですが、考え方に共有する部分はあっても彼は彼であり、自分もまたそうなのだと知りました。今では問題なくお互いに電話やメールでやり取りしていますが、それが当たり前のことなのだと理解するのには時間がかかったような気がします。きっと小さなことが積み重なって大きくなった時に初めて個々の考えの違いに気づいたのかもしれません。
ものにたとえてみても、たとえばドレッシングの容器をカタカタと振り、水分の入った調味料と油が混ざり、美味しい味が楽しめます。でも二つの液体は混ざっているのではなく、分離していたものが細かく途切れ、混ざったように感じるだけ。放っておくとまた分離します。
水は油になることはなく、油も水になることはありませんよね。
無理やり混ぜることもできるようですが美味しく口にすることは難しい。
決して混ざらないものを美味しく口にするには、別々の液体ということを理解したうえで別れたものを細かくして、混ざったようにする。そうすることで美味しく食べることができるのでしょう。
立場が違えば考え方も違う。理解し、小さな問題をひとつひとつ解決することで寄り添うことができる。生意気にもそんな気がする今日この頃です。
ちなみにわたしは「ゴマだれポン酢ラー油」派です。